2015年度 応用経済時系列研究会
チュートリアルセミナー


「銀行勘定の金利リスク管理モデル
−修正期間収益アプローチと経済価値アプローチの比較−」





チュートリアルセミナー 2015年10月19日(月)  19:00-20:30

TKP東京駅前カンファレンスセンター4階 カンファレンスルーム4A
Tel:03-4577-9266

東京都中央区八重洲1-5-20 石塚八重洲ビル
・JR「東京駅」から徒歩1分
・東京メトロ丸ノ内線・千代田線・半蔵門線、都営三田線、「大手町駅」B9番出口より徒歩3分
・東京メトロ銀座線・都営浅草線、「日本橋駅」A3出口より徒歩3分

会場はTKP東京駅前カンファレンスセンター(東京駅前八重洲口)となっておりますので、お間違えのないようご注意下さい。

参加申し込み方法については別途こちらをご覧下さい.
会員の皆様のご参加をお待ちしております。


■■チュートリアルセミナー・プログラム■■


座長:阿竹 敬之(SMBC日興証券株式会社)
19:00-20:30
(質疑応答を含む)
枇々木 規雄(慶應義塾大学 理工学部 教授)
「銀行勘定の金利リスク管理モデル
−修正期間収益アプローチと経済価値アプローチの比較−」

概要

本講演では、岩熊・枇々木(2015)の論文の解説を行う。預金を原資として貸出や有価証券で資金運用を行い収益を獲得している銀行にとって、銀行勘定の金利リスク管理は非常に重要な問題である。実務において、銀行勘定の金利リスク管理は大きく経済価値と期間収益の両面から捉えられ、議論がされてきた。しかし、経済価値と期間収益のどちらで捉えるべきかという点については未だ明確なコンセンサスが得られていない状況である。そこで、銀行勘定の金利リスクを管理するために、複雑な銀行勘定の特性や信用リスクなどとの依存関係も考慮した銀行勘定全体のモデルを構築する。そして、モンテカルロ・シミュレーションを用いた様々な感度分析を通して、期間収益アプローチと経済価値アプローチの関係について分析する。著者たちの知る限り、包括的な分析結果をもとに検討が行われた研究は存在しない。分析の結果、銀行勘定のリスク管理において銀行勘定の特性を十分に反映させるためには、経済価値だけでなく期間収益も合わせて管理する必要があることを示す。

参考文献:
岩熊 淳太, 枇々木 規雄(2015): 銀行勘定の金利リスク管理モデル −修正期間収益アプローチと経済価値アプローチの比較−, 金融庁金融研究センター・ディスカッションペーパー DP2015-2, 2015年7月.
http://www.fsa.go.jp/frtc/seika/discussion/2015/02.pdf