日 時 |
チュートリアルセミナー | 2012年10月26日(金) 18:30-20:30 |
会 場 |
フクラシア東京ステーション 6階G会議室 Tel:03-3533-7775 東京都千代田区大手町2丁目6番1号 朝日生命大手町ビル6階 [http://www.fukuracia.jp/tokyo/access/ ] JR東京駅 東京メトロ大手町駅 B6出口 直結 JR東京駅 日本橋口徒歩1分 |
会場はフクラシア東京ステーションとなっておりますので、お間違えのないようご注意下さい。
参加申し込み方法については別途こちらをご覧下さい.
今回は、バーゼル委員会によるトレーディング勘定の抜本的見直しに関する市中協議文書の公表を念頭に置き、「期待ショートフォールによるリスク管理:理論と実践」と題してお二人の講師に講演をお願いしております。当研究会理事でもいらっしゃいます吉田靖先生(千葉商科大学)からは、期待ショートフォールの導入に伴う計算・実践的な側面からお話をいただきます。後半の講師である塚原英敦先生(成城大学)はリスク尺度研究の第一人者です。今回は、期待ショートフォールだけでなくリスク尺度全般に関して公理的観点から俯瞰する一方、リスク尺度の統計的推定やその周辺問題に関してご講義いただきます。 会員の皆様のご参加をお待ちしております。 |
座長:川崎 能典(統計数理研究所) |
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18:30-19:15 | 吉田 靖(千葉商科大学大学院会計ファイナンス研究科 教授) 「期待ショートフォールの導入とポートフォリオ最適化」 |
19:15-20:30 | 塚原 英敦(成城大学経済学部 教授) 「リスク尺度−理論と統計手法」 |
吉田 靖(千葉商科大学大学院会計ファイナンス研究科 教授) 「期待ショートフォールの導入とポートフォリオ最適化」 |
期待ショートフォールは,バリュー・アット・リスクに比べて最適化しやすいという利点がある.本講演では,チュートリアルセミナーの導入として,まず資産配分問題への適用事例を解説する.ツールとしては,入門レベルとしてエクセルのソルバーを使用し,高度なものは専用の最適化ソフトを用いる.次に,デリバティブを使用したヘッジについて紹介する.最後に,期待ショートフォールを応用する上での問題点について簡単に触れる. |
塚原 英敦(成城大学経済学部 教授) 「リスク尺度−理論と統計手法」 |
近年ファイナンスや保険数学の分野で非常に話題になっているリスク尺度(risk measure) について,その動機付けを明らかにした上で,まず整合性や凸性その他の公理の定義と意味,整合的リスク尺度の一般形を与える表現定理などの理論を概観する.さらに,バリュー・アット・リスクや期待ショートフォールなどの例について詳しく述べた後,リスク尺度推定のための統計的手法について論じる.最後に,時間があればリスク尺度に関するさらなる話題について簡潔にまとめたい. |