2011年度 応用経済時系列研究会
チュートリアルセミナー


「震災復興のための計測と予測」




チュートリアルセミナー 2011年11月4日(金)  18:20-20:20

同志社大学東京オフィス 大セミナールーム Tel:03-3516-7577
東京都千代田区大手町2丁目6番2号 日本ビルヂング5階566区
[http://www.doshisha.ac.jp/access/tokyo_access.html ]
JR東京駅 八重洲北口、新幹線日本橋口から徒歩5分
地下鉄 大手町駅 B8出口 エスカレーターで当ビル直結  
地下鉄 半蔵門線 三越前駅 B2出口から徒歩1分
東京駅から会場までの順路はこちらです。

会場は同志社大学東京オフィスとなっておりますので、お間違えのないようご注意下さい。

参加申し込み方法については別途こちらをご覧下さい.

今回は、「震災復興のための計測と予測」と題して3人の講師に講演をお願いしております。一藤裕先生(国立情報学研究所)からはWebデータに基づく復興状況の可視化と予測に関して、佐藤整尚先生(統計数理研究所)からは毎時電力需要データのモデリングと予測に関してご講演頂きます。後半の60分は、東京大学大学院経済学研究科の澤田康幸先生をお招きし、阪神淡路大震災・中越地震後に実施した調査に基づく計量経済分析から、東日本大震災被災者の生活再建のために何が重要なのかを探る、という視点でお話し頂きます。

会員の皆様のご参加をお待ちしております。


■■チュートリアルセミナー・プログラム■■


座長:笛田 薫(岡山大学)
18:20-18:50 一藤 裕(国立情報学研究所 特任研究員)
「復興におけるWebデータの有用性〜復興状況の可視化と予測〜」
18:50-19:20 佐藤 整尚(統計数理研究所データ科学研究系 准教授)
「電力需要データの季節調整について」
19:20-20:20 澤田 康幸(東京大学大学院経済学研究科 准教授)
「東日本大震災後の生活再建:阪神淡路大震災と中越地震の経験から」

概要

一藤 裕(国立情報学研究所 特任研究員)
「復興におけるWebデータの有用性〜復興状況の可視化と予測〜」
東日本大震災による大規模な損害からの迅速に復興するためには、被害状況を把握し適切な支援を迅速に行うことが必要不可欠である。本講演では、仙台市における宿泊施設や交通機関のWeb予約データのみを利用し、現実空間において各施設が復興していく状況を可視化し迅速に把握できることを紹介し、震災対策・復興支援へどのようにつなげていくかを議論する。
佐藤 整尚(統計数理研究所データ科学研究系 准教授)
「電力需要データの季節調整について」
この震災とそれに続く原発事故により、電力需給に関心が集まるようになった。効率的な電力供給を行うためには需要予測が欠かせないが、この夏の電力制限令などで需要パターンにもおおきな変化があり、従来型の予測モデルでは限界があると思われる。この講演では、状態空間モデルによる毎時電力需要データの解析を紹介し、どのように予測に結びつけられるかを議論したい。
澤田 康幸(東京大学大学院経済学研究科 准教授)
「東日本大震災後の生活再建:阪神淡路大震災と中越地震の経験から」
東日本大震災から6か月以上が経ち、震災対策は、人命救助や救援物資の配布・避難所等を中心とした緊急対応フェーズから、徐々に経済活動の復興やより中長期的な生活再建へと軸足を移しつつある。そこで演者らが行った阪神淡路大震災・中越地震に関する研究成果を踏まえつつ、経済学的な観点から、東日本大震災被災者の生活再建のあり方について議論する。



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