日 時 |
チュートリアルセミナー | 2007年10月12日(金) 18:30-20:30 |
会 場 |
三菱ビル コンファレンススクエア エムプラス[三菱ビル1階 会議室名:サクセス] 東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル http://www.emplus.jp ☆JR「東京駅」(丸の内南口)徒歩約3分、京葉線「東京駅」10番出口より直結 ☆地下鉄 千代田線「二重橋前駅」4番出口徒歩約2分 丸ノ内線「東京駅」地下道経由徒歩約3分 都営三田線「大手町駅」D1出口徒歩約4分 東西線「大手町駅」B1出口徒歩約6分 |
今回は会場が三菱ビルコンファレンススクエア・エムプラスとなっておりますので、お間違えのないようご注意下さい。
参加申し込み方法については別途こちらをご覧下さい.
今回は、CDO(債務担保証券)のリスク計測に焦点を合わせた企画となっております。特に最近では、米国でのサブプライムローン問題を契機に、そのリスク特性の把握に関心が集まっていると思われますので、CDOの概要に関する講演を当研究会理事の阿竹敬之氏(日興シティグループ証券)にお願いし、CDOの価格評価に関連するモデリング手法を、室町幸雄氏(ニッセイ基礎研究所)にお願いすることと致しました。会員の皆様のご参加をお待ちしております。 |
座長: 進藤 久佳(野村證券) |
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18:30-19:20 | 阿竹 敬之(日興シティグループ証券) 「CDOの概要とサブプライム・ローン問題」 |
19:20-19:30 | 質疑応答 |
19:30-20:20 | 室町 幸雄(ニッセイ基礎研究所) 「デフォルト依存性のモデル化とCDOの価格付け」 |
20:20-20:30 | 質疑応答 |
阿竹 敬之(日興シティグループ証券) 「CDOの概要とサブプライム・ローン問題」 |
CDO(債務担保証券)の市場は,ここ数年で急速に拡大しクレジット市場参加者の間で注目を浴びてきた.米国サブプライム・ローン問題に端を発して,CDOはクレジット市場参加者のみならず,短期市場,株式市場,為替市場などあらゆる市場参加者にとっても商品性,リスク特性の理解が必要になってきた. 本講演では,CDOの種類,仕組み,リスク特性,投資家動向を解説する.また,シンセティックCDOを理解するために必要なCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の概要についても紹介し,米国サブプライム・ローン問題の原因についても私論を述べる. |
室町 幸雄(ニッセイ基礎研究所) デフォルト依存性のモデル化とCDOの価格付け |
CDO(債務担保証券)の価格評価を中心に,ポートフォリオの信用リスク計測に使われるデフォルト依存性のモデリング手法について説明する.CDOは多数の債務を裏付資産として発行される証券であり,その価格には(リスク調整後の)裏付資産ポートフォリオの損失額分布が反映される.この損失額分布の算出で重要なのは裏付資産のデフォルト事象の相互依存性の評価である.本講演では,ポートフォリオの信用リスク計測モデルでよく使われるデフォルト依存性の数理モデル(条件付独立モデル,感染デフォルトモデル,コピュラモデル)について説明し,特に現時点におけるCDO価格評価の標準モデルであるファクター・ガウシアンコピュラモデルとその使い方,問題点や近年の展開などを解説する.1ファクター・ガウシアンコピュラモデルはCDO市場におけるブラック・ショールズモデルの役割を果たしているだけでなく,新BIS規制における信用リスクアセット算出式の理論的背景としても使われている. |