第19回応用経済時系列研究会
チュートリアルセミナーおよび研究報告会のご案内




チュートリアルセミナー
懇親会
研究報告会
2002年6月21日(金)  13:30-17:30
2002年6月21日(金)  17:30-19:00
2002年6月22日(土)  9:30-17:00

文部省統計数理研究所
東京都港区南麻布4-6-7
(地下鉄日比谷線広尾駅下車徒歩7分)



■■チュートリアルセミナー■■

プログラム: (各講演60分、質疑20分)

座長 川崎能典 (統計数理研究所)
13:10-14:30 奥田秀一(東京三菱銀行) 
「天候デリバティブの商品性」
14:30-15:50 若浦雅嗣(自動車保険料率算定会)
「ウェザー・デリバティブのプライシングモデルとデータ解析について」
15:50-16:10 休憩
16:10-17:30 森平爽一郎(慶應義塾大学総合政策学部)
「プライシング・カーネル・アプローチによる非市場性資産のデリバティブズ価格決定」
17:30-19:00 懇親会


概要

奥田秀一(東京三菱銀行 金融商品開発部)
「天候デリバティブの商品性」
天候デリバティブ市場の内外の一般的な概況を解説するとともに、実務家の立場から現状のプライシングモデルとそのリスク管理方法について紹介する。併せて今後の市場の方向性について所見を示した上で、今後の実務上の理論面での課題について解説する。

若浦雅嗣(自動車保険料率算定会)
「ウェザー・デリバティブのプライシングモデルとデータ解析について」
ウェザー・デリバティブ(気温オプション)のプライシングモデルについて、均衡モデル、モンテカルロ・シミュレーション等によるアプローチを紹介するとともに、日次の気温データを用いた、ノンパラメトリック回帰による分散変動の解析と時系列モデルのあてはめについて解説する。

森平爽一郎(慶應義塾大学総合政策学部)
「プライシング・カーネル・アプローチによる非市場性資産のデリバティブズ価格決定」
ブラック=ショールズモデルがよって立つ仮定で最も重要なものは、原証券と派生証券が市場で連続的に取引可能であると言う点である。それなしには、均衡条件である無リスクヘッジポートフォリオを作成できない。このことは、流動性の高い資産の取引市場が存在することを要求する。しかし、最近注目を浴びている、新しいデリバティブズ、たとえば、天候、エネルギー、情報回線網、知的財産権などの市場は明らかにこうした仮定をみたさない。
このセミナーでは、連続取引という仮定をはずした場合でも、可能な資産価格決定モデルであるカーネルアプローチとその応用について議論をする。


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